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産婦人科

妊婦健診

当院では仙台市産科セミオープンシステムに対応した妊婦健診を行っております。
セミオープンシステムとは健診は近くのクリニックで受けていただき、妊娠34週以降は分娩準備のため分娩施設で妊婦健診を受けていただくシステムです。
胎児発育が思わしくない、早産の兆候があるなどハイリスク妊娠が疑われた場合は、高次医療施設と連携をとりながら診療を行います。
また里帰り分娩予定の方の健診も対応いたします。
4Dエコー設置しております。(4Dエコー写真ご希望の方は別途料金かかります)

※分娩施設病院
東北大学病院、仙台医療センター、東北公済病院、仙台市立病院、仙台赤十字病院

妊娠の診断

月経が遅れており妊娠の可能性がある方、市販の妊娠検査薬で陽性判定だった方。
まずは正常な妊娠であることの確認のため、内診(超音波検査)の診察が必要です。
妊娠週数の確認と分娩予定日の決定(妊娠8~10週ごろ)を行います。
異常妊娠(異所性妊娠や胞状奇胎妊娠など)を早期に診断いたします。
なお当院では人工妊娠中絶は現在行っておりません。
初期の流産は状況により処置対応いたします。

月経の異常

初経(平均12歳)から閉経(平均50歳)まで多くの女性は妊娠出産後を除き40年間近く毎月の月経を経験します。
月経の異常といってもいろいろなタイプがあります。

月経異常の例
  • 生理不順(周期が不規則、3か月以上月経が止まっている)
  • 生理の出血量が多い(レバー状の塊が出てくる、昼間も夜用のナプキンの頻回の交換が必要、貧血症状を伴う)
  • 出血期間が長い(10日以上だらだら続く)
  • 生理痛がひどい(市販の鎮痛薬でも効果がない)
  • 初経が遅れている(遅発初経 15歳以降初経がない、 原発性無月経 18歳で初経がない)

日常的に困っている症状がある方、学校生活、社会生活に支障を感じている場合、症状は軽いほうかもしれないけれど何とかしたいと思っている方、最近生理の症状がひどくなった気がする方、治療を受けることを考えてみてはいかがでしょうか。
適切な治療を受けることで、日常が快適に過ごせるようになります。
受診していただくと、まずは超音波検査で子宮、卵巣に異常がないかどうかを確認します。
ホルモン検査(血液検査)も適宜行います。
ストレスや急激な体重の増減が原因となっていることもあります。
そのうえでホルモン療法、漢方薬、手術など適切な治療をご提案させていただきます。
お困りの症状がある方はご相談ください。

不正性器出血

明らかに月経と異なるタイミングで出血があった場合は受診と診察をお勧めします。
一時的なホルモンバランスの異常によっておこる不正出血は経過観察でよい場合もありますが、繰り返す出血がある時は悪性腫瘍が隠れている場合もあります。
内診(超音波検査)、子宮がん検診、ホルモン検査、性感染症の検査などの診察を行います。

  • 排卵時期の出血
    中間期出血、卵巣機能不全など
  • 性行為後の出血
    性感染症、子宮頚管炎、子宮頚管ポリープ、子宮頸がんなど
  • 出血時期に要因なし
    性感染症、子宮頚管炎、子宮頚管ポリープ、子宮頸がん、子宮体がんなど
  • 閉経後の不正出血
    膣炎、子宮瘤血腫、子宮頸がん、子宮体がんなど

PMS 月経前症候群

生理前の3~10日間(黄体期)に出現する様々な精神症状や身体症状で生理が始まると軽減、消失するものと定義されます。
具体的な症状としては、いらいら、情緒不安定、不安抑うつ症状、集中力の低下、倦怠感、眠気、不眠、乳房の張り、痛み、頭痛、むくみ などがあります。
ホルモン療法や漢方薬など適切な治療をご提案させていただきます。

更年期外来

閉経前後の10年間が更年期(おおよそ45~55歳)と定義されています。
この更年期の期間に多彩な症状があり、日常生活に支障が出ている状態を更年期障害と診断されます。個人差も大きく、必ず症状が出るわけではなく、症状の持続期間も様々です。
ほてり、のぼせ(ホットフラッシュ)、冷え、疲れやすい、肩こり、めまい、動悸、不眠、関節痛、いらいら、抑うつ気分など多種多様な症状があります。
何となく体調が悪いけれど内科ではとくに問題ないといわれた、月経はちゃんと来ているのだけれど体調がなんとなくすぐれないなど、お気軽にご相談ください。
当院ではホルモン補充療法、漢方薬などカウンセリングしながら治療を行います。
ホルモン補充療法を始める前にこれまでかかった病気の既往の確認と副作用のご説明を行います。

おりものの異常 外陰部の症状

おりものが多い、においが気になる、色がおかしい、膣の中がかゆい、出血が混じるなど
繰り返す外陰部のかゆみ、痛み、ぶつぶつができている、腫れている、傷ができたなど
ちょっと気になっている症状、一度ちゃんと診てもらいたい症状などがありましたらお気軽にご相談ください。診察、必要な検査、治療を行います。

骨盤臓器脱

女性の骨盤の中の臓器(子宮、膀胱、直腸)が筋力の衰えとともに下がってくる病気です。出産回数の多い方や重労働作業に従事している方がなりやすいといわれています。
下垂している臓器によって、尿が出にくい、尿漏れ、陰部に時々丸いものが触れる、出血、違和感、便失禁など症状は様々です。
当院では保存的加療としてペッサリーや骨盤底筋群体操の指導を行います。

保存的加療でうまくいかないときや手術療法ご希望の方は手術対応可能な医療施設へご紹介させていただきます。

婦人科の病気いろいろ

①子宮筋腫

良性の腫瘍で30代以降の女性の20~30%に見られよく見られる婦人科疾患の一つです。遺伝的な要素も関係があるといわれています。
診断は超音波検査やMRI検査によっておこなわれます。
子宮筋腫ができる部位によって、多様な症状が出ます。

  • 漿膜下筋腫
    大きくなると腹部膨満感や膀胱圧迫による頻尿症状がでることがあります。
  • 筋層内筋腫
    大きさや個数によっては月経異常の症状が出ることがあります。
  • 粘膜下筋腫
    症状が出やすく、過多月経、過長月経、不妊の原因となることがあります。

無症状~症状が軽度の場合は経過観察されることが多いです。
小さくても月経に関連した重い症状がある場合や日常生活に支障があるような症状がある場合は治療の対象となります。
治療には手術療法、子宮動脈塞栓術、ホルモン治療(GnRHアゴニスト、GnRHアンタゴニスト)などがあります。
閉経後も大きくなるような場合は悪性腫瘍の可能性もありますので、閉経後もしばらくは通院診察を受けることをお勧めします。

②子宮腺筋症

子宮筋層内に子宮内膜様の組織が存在することで子宮が大きくなりひどい月経痛や過多月経の原因となる病気です。30代後半から40代に好発します。年々症状が悪化することも特徴です。流産早産と関連することもあります。
診断は超音波検査やMRI検査によっておこなわれます。
治療は対症療法(鎮痛剤、漢方薬、止血剤)手術療法、ホルモン療法(GnRHアゴニスト、GnRHアンタゴニスト、LNG-IUS、プロゲスチン、LEP)など

③子宮内膜症

有病率は女性の10%といわれています。子宮内膜症は主には子宮周囲の臓器(骨盤内腹膜、卵巣など)で発生しますが、まれに肺や腸管、膀胱にも発生します。
症状は年々ひどくなる月経痛や腰痛、性交時痛、排便痛、月経時以外の慢性骨盤痛、さらに不妊の原因になることもあります。
診断は問診、内診、超音波検査やMRI検査によっておこなわれます。
治療は対症療法(鎮痛剤、漢方薬)、ホルモン療法(LEP、GnRHアゴニスト、GnRHアンタゴニスト、LNG-IUS、プロゲスチン)、手術療法があります。

④卵巣腫瘍

卵巣腫瘍はある程度の大きさになるまで自覚症状が出ることはほぼありません。検診時にエコーで偶然見つけられることも多いです。
一般に5、6㎝以上の大きさになるとおなかの中で卵巣腫瘍がねじれて腹痛症状が起きるリスクが高くなるといわれています。(卵巣腫瘍茎捻転)
良性~境界悪性~悪性 それぞれ組織型も様々あります。
診断は超音波検査やMRI検査、腫瘍マーカー検査によっておこなわれます。
治療は手術療法、子宮内膜症性嚢胞に対してはホルモン治療(LEP、プロゲスチン)も有効です。
小さい腫瘍で良性腫瘍が疑われる場合は経過観察されることが多いです。
しかし良性腫瘍である子宮内膜症性嚢胞(チョコレート嚢腫)や皮様嚢腫(デルモイドシスト)の一部はがん化するといわれており、継続的な経過観察や年齢、状況によっては手術を含めた治療が必要とされます。

性病検査

性行為によって感染する病気です。中には、自覚症状がほとんどないものから、腹痛や出血、おりものの異常といった症状が出てくるものもあります。
感染が判明した場合はパートナーの方も一緒に治療をお勧めします。(男性の方は当院では診断、検査は行っておりません。泌尿器科を受診してください)

  • 血液での検査
    梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎
  • 膣分泌物での検査
    クラミジア、淋病、トリコモナス、カンジダ
  • そのほか
    尖圭コンジローマ(視診、必要時生検)

希望での検査も承ります。(希望検査は自費診療となります)

避妊の相談(自費診療)

各種避妊のご相談を承ります。
経口避妊薬(低用量ピル)の処方、ミレーナ(子宮内避妊リング)、緊急避妊薬(アフターピル)。

低用量ピル

初診時は初診料、検査料金がかかります。定期的な通院が必要です。

ミレーナ

初診時は初診料、検査料金がかかります。挿入後は5年間有効です。定期的な診察が必要です。

ノルレボ

性交後72時間以内に内服が必要です。

月経移動のピルの処方

旅行や試験など大事なイベントに生理が重ならないように生理の時期をコントロールすることができます。
生理予定を早める方法と生理予定を遅らせる方法があります。
いずれの場合も低用量ピルや中用量ピルの内服でずらすようになります。
移動したい生理の1か月前の周期にご相談に来ていただけるとどちらの方法も選択できます。
なお生理不順のあるかたはうまくずらせない可能性もあります。
普段の月経周期を確認して処方いたしますので、ご相談ください。

子宮がん検診(二次精査も対応いたします)

子宮頸がん検診

20歳以上の方に対して2年に1回の検査が勧められています。
HPV(ヒトパピローマウイルス)感染の関与が95%以上といわれており、20代から40代の若い世代に多く発症するがんです。初期は自覚症状がない場合も多く、不正出血や腹痛の症状で気が付かれることも多い病気です。仙台市市民健診の対応も致します。

子宮体がん検診

出血や疼痛が伴う検査のため通常の検診では行いません。不正出血の症状がある場合、超音波検査で異常所見が認められるなど検査が必要と判断された場合に行います。

卵巣検診

卵巣腫瘍はある程度の大きさになるまで自覚症状が出ることはほぼありません。
一般に5、6㎝以上の大きさになるとおなかの中で卵巣腫瘍がねじれて腹痛症状が起きるリスクが高くなるといわれています。
検診時のエコーで偶然見つけられることも多いです。例えば良性腫瘍である子宮内膜症性嚢胞(チョコレート嚢腫)の約0.7%はがん化するといわれており、継続的な経過観察や状況によっては手術を含めた治療が必要とされます。

HPVワクチン

9価ワクチン(シルガード9) の接種を取り扱っております。
ワクチンを接種することで感染を予防し、子宮頸がん、中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマへ罹患するリスクを減らすことができます。
12~16才の女性は定期接種として無料で接種を受けることができます。
平成9年度生まれ~平成18年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性は令和4(2022)年4月~令和7(2025)年3月までは、キャッチアップ期間としてHPVワクチンを公費で接種できます。

女性健診(自費診療)

一般健康診断をしばらく受けていないという方にお勧めです。

・子宮がん検診

病気の早期発見のために定期的な子宮がん検診は重要です。

子宮頸がんのうち95%以上の方が感染していると言われるHPV(ヒトパピローマウイルス)の検査もオプションで受けていただけます。

・貧血の検査 

婦人科疾患(子宮筋腫や子宮腺筋症)による過多月経が原因で気がつかないうちに貧血になっていることがあります。併せての検査いかがでしょうか。採血の結果は当日ご説明させていただきます。

・骨密度検査 

20代の骨密度ピークを過ぎると、骨密度は徐々に低下していきます。とくに出産後、閉経期は女性の骨密度の変動期と言われています。自分の骨年齢を知って骨粗鬆症の予防をしましょう。同日結果をご説明させていただきます。

・甲状腺ホルモン検査

女性に多い病気のひとつに甲状腺疾患があります。

甲状腺機能低下症 甲状腺ホルモンが少なくなることで発症します。心の不調(無気力)や体の不調(疲労感、寒がり)、記憶力の低下など様々な症状が出てきます。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病) 甲状腺ホルモンが過剰になることで発症します。動悸、血圧上昇、発汗、手の震え、喉仏のあたりが腫れているなど症状が現れます。

・抗体検査(4種) 

風疹(三日ばしか) 麻疹(はしか) 水痘帯状疱疹(水ぼうそう) ムンプス(おたふく風邪)の抗体(免疫)がついているかの確認を血液検査で受けていただけます。これから妊娠出産を考えている方は妊娠中に(とくに妊娠初期)罹患すると流産リスクや胎児への影響もありますので、心配な方は検査がおすすめです。

免疫が不十分だった場合はワクチン接種をおすすめしています。

・そのほか

女性ホルモン検査(エストロゲン、AMHなど)

糖尿病の検査(血糖、ヘモグロビンA1c)

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