LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略
こんにちは!青葉おおしお総合クリニック院長の大塩博です。今回のブログでは少し話題を変えて、最近私が読んで参考になったリンダ・グラットンの「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」についての私なりの解釈で紹介させていただきます。
約100年前の1914年に生まれた人が、100歳まで生きている確率はわずか1%でした。長寿国日本では、2007年生まれの50%は107歳まで生きると予想されています。これまで多くの人々は「教育→仕事→引退」という3ステージの人生を歩むのが常識とされていました。仕事のステージの長期化に伴い、いろいろなステージを数多く経験する「マルチステージ」の人生に突入するとされています。
そこで大事になってくるのが、老後2000万円問題などの「見える資産」と同じく、家族や友人関係、知識、健康といった「見えない資産」とのバランスが重要とされています。この本では「見えない資産」は、少し難しいですが、生産性資産、活力資産、変身資産の3つに分類されています。
特に私が注目した「活力資産」とは、人に幸福感をもたらし、やる気をかき立てる資産を指します。具体的には、「体や心の健康」や、「友人や家族との良好な関係」などです。いかに自分が健康で過ごし、他者貢献できるかと言い換えることもできます。勝手な私の解釈ですが「医師と患者の良好な関係」もこれにつながると感じています。これらをグラットンは「自己再生のコミュニティー」と呼んでいます。友情を長続きさせ、深めている人は、高齢になってもエネルギッシュで前向きな傾向が見られるそうです。どの世代においても「変化を受け入れること」、「いろいろなコミュニティーへの参加」、「新しいことに挑戦するワクワク感」が大切な意味を持つことになるとのことです。
マルチステージの人生では、「教育→仕事→引退」というライフスタイルではなくなり、年齢とステージが一致しないことが増えていくことが考えられます。例えば高齢の「大学生」や「起業家」など新しいことに挑戦していく方々が増えていくかもしれません。それは、あらゆる年代層が混ざり合い、協働する機会が飛躍的に増え、また、それが人々の若々しさをいっそう加速させていくと考えます。
今回、我々が開業するにあたり、今までお会いすることができなかったような様々な方々との出会いやコミュニティーへの参加があります。最近感動したのは株式会社オンリーワン経営代表取締役 木村淳様との出会いでした。インスタグラムをきっかけに知り合い、まさに他者貢献を絵にかいたような方でした。我々の社会的な立ち位置を冷静に分析していただき、様々なアドバイスを無償でしていただきました。エネルギッシュで前向きな方であり、若さの秘訣は「自己再生のコミュニティー」をいろいろお持ちなのではないかと、お話しさせていただきながら感じました。私も一つ一つの新しい出会いを大切にし「自己再生のコミュニティー」を広げていこうと改めて思いました。さらに木村様には素晴らしい記事まで公開していただき大変感謝しています。掲載記事リンクで張っておきますのでご参考ください。
https://onlyone-mgt.jp/2024/05/10759/